周術期口腔ケアの先駆者として

平成24年度より医科歯科連携の一環として、大手術前後（いわゆる周術期）の口腔機能を歯科が管理することが健康保険の適用となりました。周術期口腔ケアや義歯の管理を行うことで、手術後の抵抗力の低下した患者さまの誤嚥性肺炎等の合併症の予防や、健康増進を早めることが認められたためです。

当院では、当初から横浜市にある菊名記念病院の心臓血管外科（http://www.kmhcvs.com/）と連携しております。病院に毎週訪問し、開始からの3年間で約200名の入院患者さまに対し、周術期口腔ケアを行ってまいりました。

一方、お年寄り、特に要介護高齢者においては、四肢の機能の低下による口腔衛生状態の悪化および口腔機能自体の低下により、歯科疾患の増加のみならず、全身疾患への影響が懸念されています。

より多くの患者さまのお役に立ちたい

今後は、菊名記念病院で培ってきた経験を活かし、周術期に限らずより多くの患者さまのお役に立てればと考えております。もちろん口腔ケアにとどまらず、入れ歯の手入れ・製作や修理、虫歯や歯周病の治療、抜歯等も行います。

訪問歯科診療の対象は「在宅等において療養を行っており、病気やケガのため通院による歯科診療が困難」な方となっております。具体的には「高齢で介護を受けている方」「身体が不自由で通院が困難な方」等です。
訪問歯科診療の対象になるか・ならないかは、歯科医師が判断することとなっており、通院が困難となった病名、状態、理由を参考にいたします。

訪問歯科診療の訪問先は当院より16キロメートル圏内に所在する以下の施設または在宅（いわゆる自宅等）です。

富山県歯科医師会ホームページより

訪問歯科診療をご希望される方は当院044-739-1740へご連絡いただくか、担当の社会福祉士や介護支援専門員（ケアマネジャー）、訪問介護員（ホームヘルパー）にご相談ください。